精神科医が出来ることに対する一つの答え(第67話)

うつとの闘い

私が当時教員をしていた時もスクールカウンセラーという方がいました。

カウンセラーは心理的なスキルはもちろん、相手との信頼関係を築くのが

とても大事だな思いました。

言ってることは正しくても、「この人の言うことは聞きたくない」

と思われてしまえば、これ以上の改善が見込めなくなってしまいますからね。

相手のしんどさを聴き、現状を褒めつつも次の改善へ向けて有効な対策を考える。

教員の必要なスキルと似ている所もあるようです。

カウンセラーへの質問

2023年3月~5月

Iさんとこた美のカウンセリングは携帯電話を使ってリモート形式でした。

私は一緒に入らず、2人でのやり取りになる為、私の代わりにこた美からIさんへ質問してもらいました。

これは私が介護する中でずっと心の中でモヤモヤしていることでした。

※これはIさんから聞いた意見なので、人によっては異なる意見があると思います。

Q1.病院では話は聞いてくれるけど、日常生活のアドバイスはなく、症状に合ったお薬しかくれないのはなぜ?

A.医者の人はDSM5やICD11という手引書のようなものを持っており、

 それらに沿って診断をしているとのこと。

 認知行動療法や生活習慣などからのアプローチもあるが、カウンセラーとは違い

 医者はお薬を出すことができることもあり、薬物療法が主となることが多い。

Q2.病院からもらう薬は飲んだ方が良い?危険性も言われているけど。

A.精神科医が進める薬は基本飲んだ方が良いです。

 薬の副作用での危険はもちろんありますが、こた美さんにある「消えたい願望」「自傷行為」等

 現在の日常生活に支障をきたしている場合、薬も今を生きていく為に大事な手段となります。

 安易に自己判断で辞めるのは危険になります。

とのこと。

一つの答え

あくまで個人的なカウンセラーの方からの意見だとは思いますが、

病院での治療方法に対して、腑に落ちた部分もありました。

結果私の中で精神科医の人が出来ることの答えとして、

患者の症状に合わせて適する薬の種類や量を出し、

 患者の日常生活を少しでも過ごしやすくするもの

という結論に至りました。

自分を傷つけてしまうこた美の思考回路を改善することは難しいが、

睡眠障害や不安、パニックなどの症状を抑える対処療法は病院で行うことができる、

そう考えれば割り切ることができました。

認知行動療法や生活改善の根本の治療はカウンセラーの方が

専門的なアドバイスをしてもらいやすいということがわかりました。

 

   

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