ストレスによる妻の暴走(第五話)

うつとの闘い

膨れ上がるストレス値 うまくいかない人間関係

9月に入り、まだ健康状態も完全に良くなっていない状態の妻(こた美)に重くのしかかる

文化祭という行事の準備。

帰宅時間が9時から10時へと変わり、夜中の愚痴もだんだんとひどくなっていきます。

今までは生徒との関わりで悩むこともあったのですが、

この頃はほとんど教員同士の人間関係の愚痴が多くなってきました。

妻は心の余裕がなくなるとどうなるか、

一言で言うと「暴走」します。

他の先生とコミュニケーションをとらずに、どんどん仕事を進めようとします。

そして周りが仕事をやってくれないことにまたイライラするという負の循環ができます。

この頃の妻はおそらく「話しかけるなオーラ」が出てたと思いますが、

内心は「助けて欲しい」、「手伝って欲しい」という気持ちがありました。

仕事を無理に押し進めた結果、

先輩教員から「足並みがそろわないから先先しないで」と注意されてしまい、また落ち込む。

これを繰り返すうちに、どうやって仕事を進めれば良いのか、

職場の人と関われば良いのか悩むようになり、

職場へ行くのがどんどん恐怖と憂鬱な気持ちにさいなまれていきました。

休職や転職を勧めてみる

明らかに生気も抜け、毎日頭痛、吐き気、腹痛等の症状と戦いながら職場へ向かう妻に対して、私はもう限界が来てるのではないかと思いました。

土日の空いている時間を使って、「一度仕事を休職か辞めるか考えてみない」と言ったことがあります。

ただ、妻からは「まだ体は動くから大丈夫」「この学校がブラックなだけだから転勤すれば大丈夫」

「せっかく教員になれたのに辞めるのもったいない」「教員以外にできる仕事があると思えない」

「辞めたら親に申し訳ない」等、自分から辞めるという選択はない様子でした。

私のきつい言い方をすると、慢性的な病気になりながら仕事をしている時点で、

業務が出来る出来ないにかかわらず、仕事が出来る人とは言えないと思います。

ただ、心の余裕がなくなる程休職や転職に対しておっくうになり、

目の前の仕事に飛びつく方が楽だと思ってしまう思考回路になる気持ちも痛い程わかります。(昔の私もこの考え方でした。)

自分がまだ出来ると思っている妻を見て、とてももどかしい気持ちになりましたね。

まとめ

自分の容量を超えて仕事をすると、余裕がなくなり、人間関係もどんどん悪くなっていきます。

そして、自分がどうすればその負の連鎖から抜け出せるのかという思考、判断さえも奪われてしまうのが恐ろしい所。

心と体が限界を迎えた、妻がどうなるのか。

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