妻と歩むうつ病闘病(自宅療養編)⑮ 精神科の先生ができること

今回は妻が通院していた病院について

10月頃に妻の診断書をもらう為精神科へ受診してから「適応障害」と診断され、その病院へ通うことになりました。

最初は病院の先生がしっかり話を聞いてくださる印象ではあったのですが、すこしずつ「精神科って何をしてもらえる所なんだろう?」と考えることが増えていきます。

今回は妻を通院させる中で妻や私が苦労したところを語りたいと思います。

妻の話は聞いてくれる…でも…

最初精神科へ行った時に1時間ほど話を聞いてもらう中で、妻の家庭内の関係性や仕事でのしんどいことを話すことができました。

帰りの車の中で妻と二人で「良く話を聞いてくれる先生でよかったね。」と話していました。

およそ月一回のペースで病院へ行く予定を組んだので、11月頃に再び経過観察として病院へ。

10月と11月の間特に夜寝る前になると、仕事のことや家族のことをこれからどうしようか不安になることが多く眠れないことが多々ありました。

そのことを精神科の先生に伝えると言われたアドバイスが、

精神科の先生「そうですね~。仕事と家族のことを考えないようにすごしてみてください。」

でした。

私「え?それだけ?」

精神科の先生って精神的な病気で日常生活で困ったことがあればどう過ごせばよいかアドバイスしてもらえるものだと思っていました。

そして夜寝れなくなるということで、睡眠薬と不安を抑える薬を処方されました。

また12月に再度通院した際には、

妻「適応障害はストレス環境から距離を置けば改善されるとネットで書いていたのですが、毎日不安と不眠に悩まされる。」と相談したのですが

精神科の先生「人によって個人差があるので様子見していきましょう。」と言い。

次は薬を変えて不眠や不安が軽減されるか様子を見ていきましょうとのこと。

私は当時精神科の先生に相談すれば改善へ向けて様々なアドバイスがもらえると思っていた為この対応に少しずつ焦りのようなものが出てきました。

診察までの待ち時間

診察での不信感がではじめていた頃、もう一つ妻が大きな不安を抱えていたものがありました。

それは

診察までの待ち時間」です。

時間帯で予約は行うのですが、当然患者により早い遅いがあるので、基本的には30分、長い時には1時間くらい待つことがありました。

私たちが通院していた病院が精神病院だったこともあり、様々な心の病を抱えておられる方が受診されています。

空気が重く感じられる雰囲気の中、さらに他の方々の陰の雰囲気に同調してしまうのかもしれません。

病院について椅子に座って1分くらい経つと

妻「胸が苦しい、気持ち悪い。」と言い、どんどん体調が悪くなっていきます。

さらに背中やお腹を私がさすっていると、

他の患者さんに「妊娠したんか!おめでとう。」など

いきなり話しかけられることもあったので、

たった1分経つのが体感で10分にも20分にも長く感じられてしまいます。

受診までの待ち時間で私も妻もかなり疲労した状態になってしまいました。

他の患者へ話しかけながら歩き回る方がいた時も特に病院側での対処はなく放置だったので、

この待ち時間がかなり苦痛になっていました。

私たちと精神科の先生とのギャップ

私は適応障害やうつ病などネットで検索するとだいたい最後に「悩みがあれば専門機関にご相談ください。」と書かれていたので、

患者の話を聞きながらどういう生活を心がければよいのか「生活指導」をやりつつその補助として薬があるものと思っていました。

しかし実際は、夜眠れない=睡眠薬、心が不安定になる=精神安定剤

というように症状に合わせてお薬を処方しながら様子をみて、症状が改善されなければ薬の種類を変えて試すという、

患者の症状に合った薬を見つける作業」のようなものに近い印象をうけました。

しかし私は生活指導がどうしてもしてほしくて、

エクセルに妻の身体症状(吐き気、頭痛、腹痛、モヤモヤ)、精神的な症状(パニック、自分を責める、不安感)を書き、

私「妻の生活を少しでも良くするための過ごし方や考え方のアドバイスはないでしょうか?」と訴えかけたのですが、

やはり明確にこの作業やこの行動をしていきましょうという回答はもらえませんでした。

この時の私は妻を良くしたいと思う一方で、私自身が不安になりこのしんどい状況を助けて欲しいという感情がにじみ出ていたなと思います。

そしてこの状況が我慢できなくなった私は妻に相談し、翌年2023年2月に病院を変更します。

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