黒いメッシュの袋(第28話)

うつとの闘い

義母が家の家事をしてくれるも長くは続かず…

家庭の様子を見られるデメリット

義母が私たちの家の家事をしてくれるメリットとしては、私の家事の負担が減るので、とてもありがたかったのですが、デメリットもあります。

それは家庭内での様子を見られてしまうことです。

今まで義母とこた美(妻)との関係性は悪いと言っていましたが、

私と義母との仲は普通でお互いに連絡を取りあいながら適度な距離感で接していました。

しかし、家に来ることによって私の荒がたくさん見つかってしまいます。

例えば、お見舞いに義妹から大量のお菓子が送られてきていたのですが、

義母「お菓子の置き方が雑!(義妹)の思いをないがしろにしている。」と

私には言わず義妹に言ったり、

他には、家事をやってくれた日は必ずお礼の連絡をしていたと思うのですが、

義母「私(義母)がこんなにやってあげてるのに、当たり前だと思ってない?」と思っていたそうです。

つまり義母の頑張りにまだまだ気づけていなかったようです。

この時はまだ私に直接情報が入っているわけではなかったのですが、

蓄積された怒りがいよいよ爆発した事件が起こります。

黒いメッシュの袋

10月5日3時頃

こた美から私にラインが入ります。

こた美「お母さん(義母)からラインきた?大丈夫?」

仕事の休憩中にラインを見て、

私「ついに起きてしまったか…」と心拍数が跳ね上がりました。

義母からのラインは来ていなかったのですが、こた美のラインの焦り用から

義母が何かでめちゃくちゃ怒っているのが伝わりました。

以前にも義母が爆発する様子は何度か見たことがありました。

しかし、怒りの対象が私になったのは初めてでした。

仕事が終わり妻から事情を聞くと原因は「黒いメッシュの袋」でした。

義母が私たちの家に来る時に入院しているこた美へ、本や衣類、お菓子類を持ってきてもらうことがありました。

今回義母の思いとしては衣類入れにも使えるという思いでわざわざ買ったものだったそうです。

この袋をテーブルの上に置いて、私のラインに「黒い袋を病院へ持っていってください」というメッセージが来ていたのですが、

私はその文章をしっかり確認せず、いつも通りビニールの袋に妻から言われた衣類やお菓子を持って行き、

黒いメッシュの袋を別の部屋に持って行ってしまいました。

次の日に私たちの家に来たお母さんは別の部屋に置かれている黒いメッシュの袋を見つけて、

怒りと悲しみでこた美にラインで感情をぶつけたという流れでした。

まとめ

私も妻の入院当初はたくさんのお菓子や本を持って行って喜んでくれるかなと意気揚々と渡したら、「そんなにいらない」と返されたことがありました。

そこから妻の本当に今欲しいものを聞いて必要な分だけ持っていこうと気を付けるようにしていました。

妻が今必要な物の視点でしか考えておらず、義母の思いはそこまで考えていなかったです。

義母からこた美への思いが詰まっているので、その思いをくみ取れなかった私に非はあります。

しかし、一番はこた美が良くなることなのに、その怒りを私ではなくこた美にぶつけてしまうのは、

やってほしくなかったです。

こうして私と義母との関係に亀裂が入ってしまいました。

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