激しい気持ちの浮き沈み(第15話)

うつとの闘い

治療の効果が表れない

入院してから5日くらいたち、治療に効果が出れば、耳の結果がよくなるはずなのですが、

残念ながらこた美(妻)の耳は5日では効果は表れませんでした。

毎日高圧酸素の他にステロイドの注射を打つのですが、こた美の血管は注射が射しにくい所にあるらしく、

ベテランの看護師さんでも3回くらいはやり直さなければなりませんでした。

そのため腕は内出血であおくなっていました。

そんなしんどい思いをしながら迎えた初めての経過観察だったので、こた美の落胆は相当ひどいものでした。

こた美「このまま耳が聞こえなかったらどうしよう」「友達が離れていくのでは」

「仕事はできるのだろうか」等々考えることが増えてきます。

毎日ベッドで過ごす間も、ふと頭に不安がよぎるとパニックになってしまうので、

自分の感情を抑えるのがとても大変な様子でした。

高圧酸素の治療期間は約2週間でそれ以降やっても効果はでにくいと言われているので、

こた美の焦りや不安もどんどん増えていきます。

まとめ

こた美は少しでも不安にならないように自分の好きなお菓子や服を見て少しでも気持ちが上がるように頑張っている感じでした。

しかし、ふと何もしない時間が出来てしまうと、すぐに不安が襲ってきて情緒が保てなくなるという毎日を過ごしているようでした。

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