はじめに
最初に言っておくと私が教員を務めたのは数年程です。
なので、私が教員としての何たるかを語るにはあまりにも経験不足かと思います。
ただ、この数年教員として働いて見てきたもの、感じた事、
さらにはなぜ私が教員から転職して会社員となったのか
様々な場面での葛藤を皆さんにお伝えできればと思います。
教員の主な仕事
教員の業務は本当に多岐にわたります。
ざっくり大きな枠組みで表すと
- 児童・生徒への教育活動(授業や生徒指導など)
- 学校運営(校務分掌や学校行事など)
- 保護者や企業、様々な教育機関との連携
このような仕事があります。
この枠組みの中に教員がしなければならない
膨大な仕事量が詰め込まれています。
例として、私が教員一年目で割り当てられた仕事を紹介したいと思います。
教員一年目での仕事(表の仕事)
私は一年目の時、中学校の技術教員で2学年の担任をしていました。
教員の仕事として生徒や保護者から見える仕事と見えない仕事があります。
生徒から見える教員の仕事
- 朝のHR(業務連絡等)
- 技術や道徳の授業
- 給食指導
- 帰りのHR(業務連絡等)
- 部活指導
およそ大勢の生徒から見える仕事はこれくらいだと思います。
これでも朝の8時半から夕方の17時くらいまであるので、
十分な仕事量だと思うのですが、
この他に生徒や保護者には見えない教員の仕事があります。
教員一年目での仕事(裏の仕事)
生徒からは見えない教員の仕事
生徒が来る前
- 教室準備(教室の窓開けや黒板メッセージ)
- 職員打ち合わせ
- 授業準備
- ホームルーム(朝の会)準備
生徒がいる間
- 学級日誌や記録の点検
- 授業課題の点検
- 学校巡視
- 生徒指導
生徒が下校した後
- 欠席者の連絡、保護者連絡や家庭訪問
- 学年での打ち合わせ
- 授業準備
そしてこの日常業務以外に様々な仕事や研修が入ってきます。
その他の業務
- 初任者研修
- 職員研修
- 技術教員部会
- 部活動部会
- 職員会議
- 学年会議
- 委員会業務(放送委員)
- 学校行事(体育祭や文化祭)の音響の設備設営
- 学年行事(職場体験や課外授業)の担当者への連絡や挨拶
- 総合学習や道徳の教材打ち合わせ
- 部活する生徒の選手登録及び部活用具の購入
- 学校の打ち上げで行う飲み会設定、司会進行や景品の買い出し
- 教員だけで行うスポーツ大会の練習や打ち合わせ
ものすごい量があると思いますし、
「こんな仕事いる?」というものまであるかなと思います。
もちろん一度にこの仕事量を行うわけではないのですが、
社会人一年目にしてこの仕事量は…倒れます。
教員の仕事量の多さについて
私が紹介した仕事は教員一年目で経験した仕事の一部です。
この他にも細かな仕事(雑務)が沢山積み重なります。
授業や業務に慣れてくるとは言え、一人が抱えられる業務量を
超えて仕事をしているなという実感がありました。
この過重労働は毎年多くの教員の方々が体調を崩したり、
精神疾患を患ってしまっている大きな要因ではないかと思いますね。
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