教員なんか…(第21話)

うつとの闘い

教員なんてしなければよかった

病状の回復が見られないまま1週間が経ち、こた美(妻)のメンタルが最も落ちている状態でついにこの一言がでてきます。

「教員なんてしなければよかった」

頑張ってきた自分を一番否定してしまう一言ではないかなと思います。

今までどれだけメンタルが病んでいても、どれだけ体を酷使して病気になったとしても、

教員の仕事を選んだことに対して後悔の言葉を言ったことがなかったこた美が、

初めて後悔の言葉を言いました。

こた美が6年間教員をしていて大変な時もあったようですが、

子どもと真剣に向き合い、生き生きと仕事に励んでいたことも知っているので、

過去の自分の頑張りまで否定してほしくないなと思ってしまいました。

ただ、それだけ心がすり減ってしまったのだと思います。

しばらく休もうかな

前任校で2年前に同じく突発性難聴で入院した際は、病院の中で教材研究や授業の計画を作成したり、職場復帰をする為の準備を整えていました。

ただ、今回は学校へ戻ろうという気持ちに全くなれそうにない様子でした。

学校に戻ることへの恐怖心がとても大きかったのだと思います。

そしてこた美から、

こた美「とりあえず治療が治る治らないにかかわらず、1か月はお休みしてもいいかな?」

と私に相談してきました。

私はまったく学校に復帰させる気はなかったので、

小太郎(私)「今年度(3月まで)いっぱい休もう!」

と言いました。

今まで何の病気になったとしても、職場へ行くことをやめなかったこた美が

初めて自分から休みたいといってくれました。

これは大きな前進ですね。

まとめ

教員をしている人の中にも、授業や生徒と関わることは嫌いじゃない。

しかしその他の雑務が多すぎて長時間労働になり、精神的、身体的に

限界を超えて仕事をしている人がたくさんいると思います。

こた美も教員という仕事が嫌いなわけではないのですが、

やはり大きな病気をしてしまうと、どうしても後悔は出てきてしまうようです。

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