思考のトレーニング1(第69話)

うつとの闘い

こた美が家事が出来なくなった時に、頭の中で唱えていたことがあるそうです。それは、

こた美「何も考えるな、何も考えるな」

でした。

しかし、考えないようしようとすればする程不安は増大し、パニックになってしまいます。

私たちはIさんからの助言をうけつつ思考のトレーニングを開始します。

Iさんのアドバイス

まずIさんから言われたアドバイスで印象に残っていることを挙げると次のようなものがあります。

  • 安心できる場所、安心できる環境を探す。
  • 寝れない時は寝なくて良い、寝れる時に寝る。
  • 自分ができなくて否定しようとしたら、「できなくてもしょうがない」と思う癖をつける。
  • 日向ぼっこをする。
  • できたこととやりたかったかったことリストを作成する。

というものでした。

こた美の「家事」と「仕事」に対する異常なこだわりは

家庭環境でやらなければ怒られるという経験が染みついているからでした。

今度はこの「やらなければ怒られる」「居場所がなくなる」という思考回路を

「やらなくても怒られない」「できなくてもしょうがない」と思えるように

変えていく必要がありました。

具体的なトレーニング

安心できる場所については2つあり、一つ目は日向ぼっこできる光が沢山入る窓の近く。

そしてもう一つは私のそばにいることでした。(安心できる場所と認定してくれてありがたい)

そして、一番の難題である自分を責めない思考回路づくりとしてまず行ったことが、

できたこととやりたかったかったことリスト」を作成することでした。

このように一日のできたことを振り返り、

出来たこと」に意識を向けさせるというトレーニングを行いました。

私たちが行って感じたことは、

最初は自分の出来たことを書くので十分かなと思います。

精神的に次に何かしたいと思える状態ではないので、

出来たことをまずは書いて、自分を褒めること。

そして協力者(私)がいるなら、出来たことを

具体的に」「少し大げさに」褒めていきます。

例えば日光浴ができたら、

私「ちゃんとカーテンまで開けてくれたん?嬉しいわー!

  おかげで家の中が明るくなったわ!お日様浴びれてえらかったね」

という感じです。

こた美はどうしても褒められ慣れていないので、「うーん」とか

反応はあまりよくありませんが、

それでも少し明るく継続して褒めることが大切かなと思います。

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