「で、授業はどうする?」(第7話)

うつとの闘い

で?授業はどうする?

次の日になり、耳がほとんど聞こえない状態(高音はまだ聞こえる様子でした)で

妻(こた美)は学校へ電話をしました。

教頭先生が電話に出ており、妻「耳が聞こえなくなったので病院へ行ってきます。」というと、

教頭先生は「わかりました、気を付けて」と言い私はその言葉に少し安心しました。

しかし、2言目に発した言葉は「で、授業はどうする?」でした。

この時私は「あー、これはしんどい環境だな」と思いました。

実は以前妻が務めていた1校目の時にも耳の病気をして入院したのですが、

前任校の校長先生から言われたのは「学校は他の先生でカバーするので、あなた(妻)はゆっくり休みなさい。」だったそうです。

そういわれるだけで心は楽になりますよね。

体調不良で休んだ際に、他人の先生に迷惑をかけないように自習のストックを常備しておくのが、必要なことだとは思います。

しかし、長期の休みやどうしてもストックを準備できなかった場合、

学校側でカバーできる体制を整えておく必要もあるのではないかなと私自身は思いました。

現在妻の務める学校では休みを他の先生でカバーするという管理体制ができていない状態なのだということがわかりました。

異常のない耳

休みの連絡を終えて、近隣の耳鼻科へ診察へ行ったのですが、診断結果は、

「異常なし」

鼓膜もきれいな状態で、耳あか等もない綺麗なものだったそうです。

しかし、耳は両耳ともにほとんど聞こえない。

不安だけがどんどん募っていきます。

医者からはお薬をもらって様子を見ましょうと言われましたが、どうしてもそのまま様子を見ることに納得できませんでした。

なぜなら2年前に妻が患った耳の病気が「突発性難聴」というのですが、

これは治療が早ければ早い程治る可能性が高く、治療をしなければ耳が聞こえなくなってしまう病気だったからです。

妻のお母さんに医者に言われたことを相談すると、すぐに「専門の医療機関のある病院で診てもらいなさい」と言われ、次の日診てもらうことになりました。

まとめ

体の異常に対する不安、それに加えて仕事を休むことへの恐怖と不安。

妻の体と精神がどんどん悪い方へ向かっていくのがよくわかりました。

さて、次の日に専門の医療機関に診てもらうということは、学校を再び休まなければなりません。

学校側の対応はどうなるのか?また次回!

コメント

タイトルとURLをコピーしました