妻と歩むうつ病闘病(自宅療養編)㉓ 介護休業の取得を目指す—その2

最近では働き方改革が言われ、男性の育休やサービス残業をやらない企業も増えてきたと思います。

しかし、地方の企業文化や社長、管理職、社員の中での今まで働いてきた価値観がそうすぐに変わるわけもありません。

労働組合もない一社員が法律ができたからと言って権利を主張しても冷遇される可能性が高く、私の務める会社も例外ではありません。

ではそんな中私がどう立ち回り会社側と良好な関係を築きながら要望を聞いてもらったのかお話したいと思います。

話を聞いてくれる上司に妻の介護を相談し続ける

皆さんは妻や身内の介護状況を上司や会社に言うことに対してどのように思いますか。

あまり良い気はしませんよね。

家庭の事情を話すのに勇気もいりますし、勝手に噂を流されるかもしれません。

出来るならば何も言わずに介護休業や育児休業をぱっと申請して取れるならば気持ち的にも楽なのですが…現状中小企業がそれをするのは難しい。

ただ、私の状況や経験から言うと「頼りになる上司を早く見つけて相談し続けた方が良い」です。

「主張」ではなく「相談」がポイントです。

私が権利の主張をすると冷遇される可能性が高いならば、

自分の要望を聞いてもらう為には上司から「助けてあげたい」「何とかしてあげたい」、

そう思ってもらえる事がまず大事でした。

その為、妻が2022年10月に突発性難聴から退院した以降も家での妻の様子(眠れない、気持ちが落ちる等)を上司に相談し、

私も気持ち的にしんどくなっていることを伝えていました。

介護休業制度を勧められる

上司に相談を続けていると11月中旬ごろに上司から「この会社に介護休業制度あるから総務に話に行こう」と言われました。

私は内心「よし!!」と心の中で叫んでいました。

総務の方もすでに上司から家庭の状況をある程度聞いてくれていることもあり、

介護休業を取得することに対して、ほとんど抵抗感なく受け入れてくれました。

ただ、11月の時は妻の調子が悪いながらも家事が少しできるくらいに体は動いていたので、

私「まだ何とか出勤出来る状態なので、今後さらに妻の調子が悪くなった場合に取得させてもらいたいと思います。」と、すぐに申請するのは断りました。

このやり取りのおかげで、私は介護休業を取得しやすい環境を11月の時点で得ることができていました。

頼りになる上司

私は本当に運良く、良い上司に巡り会って相談することができました。

その上司の特徴としては以下の2点です。

①介護に対して理解があり、話を聞いてくれる人

②社長に対して直接話が出来る人

①ができる上司はどれくらいいるでしょうか?

ブラック企業で働いていて、自分の仕事をこなすだけで手いっぱい、いつもイライラの上司に話すことはできませんよね。

また育児、介護をあまりやらずに仕事一筋できた人に共感してもらうことも難しいように思います。

さらに一番の難関は②の社長に直接話ができる上司です。

私が勤める会社は社長の決定がすべての為、介護休業の取得となれば必ず社長の了承を得なければなりません。

その中で社長と話ができる信頼関係を築けている上司でなければ相談しても何も変わらない、

最悪冷遇されてしまう可能性も出てきます。

この①②を満たす、介護に共感してもらえて尚且つ社長と話ができる上司となると、会社の中に2,3人もいないのではないかと思うのですが、

幸い私の部署で一番役職の高い「本部長」がまさにこの両方に当てはまる人だったので、この人に相談したおかげで、

本部長が社長に話を通してくださり、社長も私が介護休業を取ることを快く了承してもらいました。

このことで介護休業が取得しやすい環境になるだけでなく、

妻が体調を崩した際に有給休暇を取得することに対しても理解が得られやすい状況になり、気持ち的にも楽になりました。

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