妻と歩むうつ病闘病(自宅療養編)㉒ 介護休業の取得を目指す—その1

以前の自宅療養編⑮の投稿でこの2023年2月あたりに病院を変更したことを書いたと思います。

この2月に病院へ行く時の私の心境としては

「妻の気持ちを軽くしてあげたい」という気持ちもありましたが、それ以上に私自身の日々の疲労や焦りからくる助けて欲しいという気持ちもかなり多きかったかなと思います。

ただ、言われるのは「薬を変更して不安の気持ちを抑えましょう。」「薬を変更して睡眠がとれるようにしましょう。」でした。

この時私の感じた不安感や絶望感みたいなものは相当大きかったです。

ですがここで私が諦めたら家庭が崩壊してしまう。

そう思い、自分が出来ることは全部やっていこうという決意をした日でもありました。

私の務める会社は休むことに対する理解はある?

実は2月に介護休業を取得しようとする前に、介護休業を取得しやすい環境を以前から作っていました。

なぜその必要があるかというと、介護休業制度があるからと言って簡単に休みを取らせてくれる環境ではないと感じることがあったからです。

なぜそのように感じるのか私が勤める会社の社風を知ってもらえれば理解してもらえると思います。

おそらく中小企業で務める従業員のこのような環境はごく普通ではないかと思います。

私の務めている会社は従業員数200名程度のものづくりを行う中小企業です。

この企業の特徴として、社長の意見が絶対、家族経営、年に一度の社員旅行、会社のイベント(スポーツ大会等)がある、良くも悪くも昔ながらの慣習が根強く残っている会社です。

ほとんどの社員は義務休暇日数(5日)しかとることはありませんし、設計や営業など部署によっては部署手当を支給して、定額働かせ放題の実態になっている現状がありました。

そのような社風で介護休業制度は会社には存在しますが、実際取られてきた人数は、

2人」だということです。

75年間の会社がある中で2人程度なので、あまり休みが取りやすい雰囲気ではなかったことがわかります。

病気になって会社を休む人は私が勤めてから何人も見てきましたが、確かに介護で仕事を休む人は見たことがないなという印象でした。

私が勤める会社の闇

私が勤める会社の社風は社長絶対主義だと話しましたが、これは社長の思いに対して意見を言う社員は冷遇される可能性が高いということです。

例えば、給与の受取り口座が会社指定の所をネット銀行にする為の交渉や

サービス残業をしたことに対する給与を求める、また転職活動がばれた場合など

労働者にとっては正当な権利を主張しているのですが、その権利を主張しすぎて社長が気に入らない社員認定されるとどうなるかというと、

その社員(20代後半)はボーナスカット(約20万→5万)、新しく会社規則を作成(髪の毛の色の指定)され、その社員は規則に反するので辞めるように言われたようです。

その社員はもともと私が勤める会社に長居するつもりはなくメンタルも強いので、

その後も自分のペースで最後まで就労と転職活動を両立させながらIT企業への就職を決めて出て行ったので問題なかったのですが、人によってはかなり風当りが強いように思います。

また、近年は育児休業が男性でも1年間制度上は取れるようになっています。

が、育児休業が1週間程度であれば何も言われないようなのですが、1年間の取得をある男性社員が求めた時は

総務の人に数回呼び出されて「なぜ1年間も必要なのか」、「1年間の育児休業の取得は普通考えられない」等々止めろとは言わないが1年間の育児休業をやめてもらうようにだいぶ働きかけてきたとのこと。

結局その社員は総務の意見を押し切り無理やり1年間の育児休業を取りました。

そして、その社員がそろそろ帰ってくる(2024年11月中旬)のですが、社長と役員の話によると

「あいつは会社にとって邪魔になる。早く辞めさせないといけない。」と話し合っているそう。

その男性社員に何をするのかは不明ですが、社長の一存で社員の人生を左右されるのはやはりかなり怖いものがありますね。

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