あるクリスマスの出来事(第51話)

うつとの闘い

前回はこた美の物欲センサーについてお話させていただきました。

ただ物が欲しいのではなく、その心の中にある不安や葛藤などのしんどさが

物欲という形として現れて少し暴走してしまったのだと思います。

「やめろ」と言って解決するわけでもなく、こた美のしんどさを少しずつ時間をかけて

和らげていく必要がありますね。

少しずつ落ち着いていく日常

2022年12月頃

退院直後にはすぐに転職を考えだし、さらに11月からは物欲が止まらなかったこた美でしたが、フリマの事件の後は物欲も少し抑えられるようになりました。

こた美は夜寝る時に不安で眠れなくなることはあったのですが、私が仕事へ行ってる最中も掃除や洗濯、晩御飯の準備など、

少しずつ体が動けるようになり、12月は毎日の生活が比較的穏やかになりました。

私は職場や家族との関係と距離を置くことで、少しずつ気持ちが回復してきたのかなと思っていました。

体の調子が良くなってきたこた美は来年に向けて、

こた美「私は決めた。今年いっぱいはしっかり休んで、来年から転職活動をする!」

と宣言をしていました。

この調子で良くなっていけば転職活動ができるかなと私も思っていたので、

私「今年はしっかり休んで、来年から無理せずやっていこうね。」と

話していました。

クリスマス前夜祭にかかる一本の電話

2022年12月23日

こた美はこの日クリスマスの前夜祭ということで、キッシュやクリームシチュー、野菜やお肉のオーブン焼きなどを作ってくれていました。

さらに地元で人気のホールケーキも買っていたので、豪華なディナーです。

私も嫁もテンション高く、とても楽しみにしていました。

そこに一本の電話がこた美の携帯にかかってきます。

こた美がその携帯に出ると

??「ぐすん,どうして私がこんなに言われないといけないの!ねえね(こた美)とママたちの問題じゃん!」

いきなりこの言葉から始まった電話相手は、こた美の妹からでした。

義妹「私関係ないのに、どうしてねえねのことを聞かなきゃいけないの!」

こた美も私もびっくりです。

こた美の妹は他県に住んでいますが、年末ということで義父母の実家に帰っていたのだと思います。

そこで、私と義父母との関係性が絶たれており連絡が出来ない状態のため、義妹の方から姉(こた美)に連絡するように言われたそうです。

また、義父は頼み方が上手ではなく、「お願い」ではなく「やって当然」の言い方をしてしまいます。

義父「妹として姉の状況を聞いて、私たちに伝えるのは家族としてやらなければならないことだ」

という言い方を義妹はされたようです。

なのでその感情を姉(こた美)にぶつける為電話をかけてきたのでした。

こた美は妹に「迷惑かけてごめんね。」とただただ謝ることしかできませんでした。

こた美の妹はわんわん泣いています。

すると電話の向こうで、義母の声がします。

義母「今お姉ちゃんと話してるの?ちょっと変わって。」

その声を聴いた瞬間妻の表情がいっきに強張りました。

こた美「ごめんね。一度電話切るね。また話しよ。」

そして義母から「もしもし」という声を聞いた瞬間、携帯の切るボタンを押して通話を終えました。

妹との電話が終わった後

義妹がこた美にこの電話をしたことで義父も反省したのか、

再び義妹に対してこた美の様子を要求するようなことはしなかったそうです。

ただ、ここからが大変。

義妹の電話が終わった後、こた美の体調がみるみる悪くなっていきます。

こた美「私のせいだ。」と自分を責めだします。

吐き気、腹痛、夜寝る前に暴れる等一時期治まっていた症状が一気に表れました。

この後こた美の気分が回復するまで2,3日妻を付きっ切りで介抱します。

クリスマスイブ、クリスマスはこうして何もできず一瞬で通り過ぎていきました。

感情をぶつける相手を間違えてはいけない

気持ちがいっぱいいっぱいになった時に人は基本的に一番甘えてる人や言いやすい人に言ってしまいます。

義妹もそれがこた美(姉)なので、そのまま感情をこた美にぶつけてしまいました。

ただ、今はこた美の精神状態はかなり不安定です。

義妹にも旦那がおり、義父母から嫌なことをされたのなら、まず旦那に相談すればよいかなと思うし、

それができないならせめて私に感情をぶつけて欲しかったですね。

義父母が私たちと連絡できないしんどさを義妹にぶつけるのも間違ってるし、

義妹がその感情をこた美にぶつけるのも間違ってると思います。

私の個人的な思いとしては、

「こた美が回復するまで義父母とも義妹とも距離が取りたい!関わりたくない!」

でしたね。

苦々しいクリスマスの思い出です。

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